「階段は鉄製・段板は木製」という組合せの鉄骨階段が、オシャレな室内デザインの一部として流行しています。この階段を一括で鉄工所で承ります。当社はオーナー様(お施主様)から直接のご依頼をいただき、鉄骨階段の工事をご依頼いただけます(※)。
※新築中の場合は、施工管理会社様を飛ばしてのご依頼を請けておりません。
◆ もくじ ◆
当社は木板を使った鉄骨階段を丸ごと請け負う鉄工所
建物外部で使われる鉄骨階段と、建物内部で使われる鉄骨階段は求められるものが違います。
前者は耐久性や安全性、また強度などの「実用性」「機能性」が優先されます。しかし後者の階段の場合は、室内デザインとの統一やライフスタイルの一部として「デザイン性」も重要になってきます。
鉄骨階段といえば【オール鉄製】というイメージでしたが、最近のトレンドとして木材を組み合わせた鉄骨階段を室内に作って、カフェの中にあるような階段にすることも増えてきました。
当社は鉄工所ですが、鉄骨階段以外に塗装も木板も合わせて請け負うことができます。つまり、「知り合いの塗装屋さん」と「地元の木材屋さん」と連携して工事をする・・ということです!
鉄骨階段と木製段板を使って店舗デザイン風にする
実際の木製段板を使った鉄骨階段をご紹介します。
まずは現地でオーナー様とお打合せをします。
お住まいの家族構成や階段利用シーンを思い浮かべてベストな作りとデザインを考えて設計図を描きます。重要なことですが、オシャレにばかり目を向けてしまうと、肝心な安全性を置き去りにしがちです。その場のテンションで走ってしまうのは危険です。
一度設置したら、作り替えることなく数十年と利用する階段だからこそ、階段の角度や段板の幅、ササラ桁のチョイスなどは慎重に考えた方が良いですよ。私どもがご要望を伺いながら、プロの目線をもってご提案を致します。
では、木製段板を使った鉄骨階段のご紹介です。
【オール木製】の階段にすると、全体的にどっしりとしたデザインになりますが、写真のようにフレームを鉄骨にすることで店舗デザインのような階段になります。言い換えるとデザイナーズ物件のような雰囲気になります。
今回は安全性を前提にして、できるだけ線の細いササラ桁(階段の両サイド)を選んで、段板はぬくもりのある木製(タモ材)の段板にします。
段板を木ビスで一段一段、丁寧に設置します。
鉄骨フレームは、室内に入れる前に工場で白く塗装しておきます。重厚な鉄骨でありながら、柔らかい質感になりますし、室内の鉄骨設備では主張をしない白やクリーム系の塗装がほとんどです。
段板が浮いているように見せたい
鉄骨階段を背中から見たアングルです。
両側の鉄フレームの間に挟まるように木製段板がついています。段板が浮いているように見せたいというお施主様のご希望がありました。このご要望にお応えするできるよう、蹴上(段板の垂直部)を省いたデザインになっています。もちろん、安全性も十分の考慮しています。
木製段板の両サイドを下から支える小さな受け金物がちらっと見えますが?
ここから木ビスで段板を固定します。茶色の段板と白いフレームがナチュラルな印象になります。もちろん、室内デザインによって木の段板にも色をつけられますし、鉄骨フレームのカラーもお好みに合わせて変化できます。
安全に降りる段割りのため折り返しをつける
もともとはタラップがついていた室内ですが、これでは勾配が急すぎて荷物を持って上がることもできませんでした。
そこで今回の階段は、途中で折り返しをつけています。これで安心して荷物を両手に持ったまま、ゆとりをもって登り降りができます。
折り返しの踊り場も木製になっています、また、段板の先端には彫り込みをつけたノンスリップ構造にしています。お子さんも安心です。
室内の壁色に合わせた白い鉄骨フレームと、床と合わせたナチュラルな木板。さらに圧迫感がないように極力スケルトンな設計にしてあります。
オシャレな見せる「デザイン性」と、昇り降りを安心して使える「安全性」を兼ね備えた階段。これは一期一会の設計でないと実現できない工事です。
オーナー様にも大変ご満足をいただけました。ご注文いただきたありがとうございました。
【おまけ】新築中は直接のご依頼はお請けできません
ちなみに、建築というのは設計事務所さんや建設会社さんの管理のもと、多種の職人が集い、ひとつの大作「家」を作ります。
新築中の現場では上記のような施工管理会社さんが先頭に立って、他業種を束ねた工程管理、リスク管理、コスト管理をしているのです。もちろん、私たち鉄工所も施工管理会社さんのルールに従って工事をしています。
このような流れの中で、お施主様から階段だけ別にご依頼をするということは難しいです。
今回の工事は、お引渡しが済んですでにお住まいのお施主様からのご依頼をいただいた形です。このような流れであれば直接のご依頼を請け負います。しかしながら、仕上がった建物の中で行う工事には様々な制約が付きます。詳しくは下記ページをご参照ください。