アパートの鉄骨廊下と鉄骨階段を工事しました

アパートに鉄骨階段と鉄骨廊下をつける

閑静な住宅街に建てられた新築アパート。このアパートに鉄骨廊下と鉄骨階段の工事に入りました。建設会社さんとの打合せをもとに設計をして自社工場で加工、現場施工まで行いました。このタイプの鉄骨階段、廊下工事はアパート本体の建物が建ったあとから工事が始まります。

鉄骨はパーツに分けて工場で製作され、現地で組み上げていきますので順を追ってご紹介します。

鉄骨廊下や階段の基礎工事

工場での鉄骨加工が終わったら、いよいよ取付工事のスタート。何やらコンクリートで土台(基礎)が用意されているのがわかりますか?

木枠で囲われた部分です。ここにはコンクリートが充填されていて、鉄骨廊下の柱や、鉄骨階段が地面に設置される場所設けられています。鉄骨廊下の柱や鉄骨階段の設置部分がここに固定されます。

重機(クレーン)でパーツ別に加工された鉄骨を慎重に吊り上げながら組み上げていきます。まずは鉄骨廊下の鉄骨の建て方。

最初の「一発」が大事

事前に建設会社さんと打合せをして、墨(すみ)と呼ばれる基準線をつけてもらいます。鉄骨工事ではこの墨(すみ)を基準にして工事を進めていきます。

この最初の一歩がとてもとても大事!ここを起点にして廊下から階段まで全てが取り付けられていくのです。

写真は、この下地となる鉄骨から廊下や階段のフレームを組み立て、床面となるモルタルを受けるデッキプレートを溶接固定しているところです。

廊下はデッキプレート。階段はワイヤーメッシュ

鉄骨階段を上から見ています。四角いマス目状のものが見えますね。これはワイヤーメッシュといってモルタル打設の下地となります。

鉄骨廊下、階段ともに床面はモルタルになりますが、廊下部分はデッキプレートに、そして階段はワイヤーメッシュがモルタルと絡み一体となって床面が完成します。

手摺は角パイプとフラットバーの組合せ

完成したアパートの鉄骨階段と廊下です。仕上げ塗装がされて美しく仕上がりました。廊下と階段の手摺は支柱と握ると部分が角パイプ、横桟はフラットバーで統一して作っています。

格子が縦ではなく横目にするとすっきりと見えてデザインとしても良いですね。

筋交い金物の効果

廊下の梁と梁の間には筋交い金物をつけています。廊下の裏側をナナメに交差している細い線のようなものがそうです。

この筋交いは対角線状にクロスする形で施工されます。筋交いの効果というのは、簡単にいうと「鉄骨で作った長方形の骨組みが平行四辺形に歪んでしまうを防ぐ効果」です。よく建築構造において耐震などの強度補強のために使われることが多いですが、鉄骨工事でもこのような使われ方をよくします。

廊下の根太(床下地の鉄骨)を広めにとっているので梁の四隅をそれぞれ対角線状に筋交いを入れて歪みが起こらないようにします。筋交いはブレースとも呼ばれます。

今回のアパート鉄骨階段と鉄骨廊下は、私たちくらいの鉄工所からすると「やや大物」。自社工場で「廊下」「階段」「手摺」に分けて加工をしていくのですが、工場の中が半分くらい埋まってしまいます・・。

実際には現場で工事をしている時間は数日で終わってしまい、むしろ設計図を描いたり、工場で加工をしている時間の方が圧倒的に長いのです。最初から最後まではおよそ一ヶ月くらいの期間がかかっているのですよ!