お住まいになる方の暮らす環境や用途によって生活道具が変わるように、螺旋階段もお住まいになる方のライフスタイルにより添うような設計になるべきです。ということでシンプルなデザインが必然となった螺旋階段のお話です。
シンプルな螺旋階段が演出する世界
ササラ桁もつけずに、芯柱と段板(ステップ)だけで螺旋階段を作ります。手摺も丸鋼という「断面が丸い」無垢な鉄棒と中が空洞になっている丸パイプを使って、線を細く見せています。
線を細く魅せる華奢な外観ではありますが、螺旋階段の全体をラチス構造に作っているので強度に申し分はありません。
景観に溶け込み、アクセントにもなる螺旋階段を
お庭を愛するお施主様の気持ちが、この螺旋階段には籠っています。
色を白くして緑の中にアクセントとなるようにデザインされた螺旋階段は、生活道具のひとつでもあり、また同時に、コンクリートの箱庭に作られた「小さな森」を演出する大切なアイテムにもなっています。お客様にも大変気に入っていただけました。
ビルにつける鉄骨階段とは異なり、ご自宅でご使用になる螺旋階段はこのようにシンプルな設計になることが多いです。
これから家を建てるオーナー様にも、生活を楽しむアイテムのひとつとして螺旋階段も候補に入れていただければ幸いです。