階段が浮いてる!?「片持ち鉄骨階段」の工事方法


鉄骨階段といえば、ステップの両側にササラプレートという桁を設けて、ステップを挟んだ状態で作られます。

なぜそのような形状になるかというと、鉄骨階段の本体が歪んでしまわないようにササラプレートで両方から挟み込んで、全体構造として固めてしまえるためです。しかしながら今回の鉄骨階段は片持ち階段といわれる階段です。

片持ち階段というと、ステップを片方のササラプレートだけで組み立てて作りますが、今回はこのササラプレートすらありません。

あ、作るのはむしろ簡単ですよ?ステップをひとつずつ作ればいいだけです。しかし施工するときにすごく神経を使います!


ササラプレートで一体化されているなら、これをそのまま現場に合わせて取り付けるのですが、今回の片持ち鉄骨階段は、一段一段、全てバラバラで取り付けなければなりません。

このようなとき、尊敬すべき現場の大工さんや工務店の場合は施工位置に、施工墨(スミ)をつけてくれるのですが、そうでもない現場もあります(^^;)

墨出しとは建設現場に実寸の設計図を書く事です
大浦工測様HPより)


コンクリート打ちっぱなしの壁に、ステップ受け用の鉄骨を直接アンカーにて一段ずつ打設固定します。

ちなみに、このコンクリートの肌のまま完成になるので、通常の墨出しでは墨の跡が残ってしまいます。なので、養生テープで代替。水平出しや向きにはかなりの気を使います。施工時間もその分かかります。

また、この鉄骨階段もそのままインテリアとなるので、化粧ナットを使用して、きれいに仕上ています。


この片持ち階段の踏み板は肉厚が3.2㎜のプレートを使用しました。壁面はモルタル仕上げのFRP防水仕上げ。


片持ち鉄骨階段を上からみたところ。木製のステップを上から取り付けてあります。


今回の片持ち階段を真横から撮影しものです。階段が浮いているように見えるのはそのため。

このように、隅出ししたテープに合わせてステップ受け鉄骨を一段一段、バラバラに取付けていきます。鉄骨階段はひとつひとつがオーダー品です。

だって世界にひとつの建物に合わせて、世界でひとつの階段を作るわけですから。