クジラの髭のような屋上スチール手摺の工夫はこれ。

下から見上げる屋上のスチール手摺はクジラの髭のよう

建物屋上にクジラの髭のような手摺?

屋上に取付られたスチール手摺です。縦格子のピッチを狭くすることで転落防止という意味でもあるのですが、出来上がって見上げてみると・・

「あれ?なんかクジラの髭みたいじゃない?」

大きなカーブを描いて製作された屋上スチール手摺

クジラの髭に見える秘密?

屋上手摺の外側の角部分は大きなアールを描いて加工されています。このゆったりとしたカーブ。製作しているときには気づきにくいのですが、実際に取り付けてみると「なるほど〜」となります。

既存の組合せで新しいデザインを作るというのはホンモノだな〜と思ってしまいます。

ちなみに屋上の内側の角部分はエルボ金物(直角に曲がっているパーツ)を使用することで手摺製作のコストを抑えています。曲げ加工の費用が必要ないからです。

小さく見えないように工夫された手摺用ブラケット

今回の手摺のアイデアはもうひとつ

この手摺は床に対して支柱がありません。上の立ち上がり部分(パラペットといいます)にご注目ください。ちーーさい四角い何かが見えますね。コレが屋上手摺を支えるパーツ(ブラケット金物)になっています。

このパーツが屋上の立ち上がり部分に固定されていることによって、屋上手摺はこのパーツとボルト固定されているのです。手摺が地面に降りていないで、浮いているように見えるでしょう?

これはデザインとしてでなく、屋上防水のアイデアでもあるのです。エクステリア製品もオリジナル品を作ると建物外観デザインのアイコンになり得ますね。