床がグレーチングの鉄骨バルコニーで自慢の住まい!

大手ハウスメーカー様からの「特別発注」ということで、ご注文をいただいた鉄骨製のバルコニー。床材をグレーチングにしているのですが、お住まいの方が快適にバルコニーを使えるおうにグレーチング材選びにひと工夫しています。

床部分にグレーチングを採用した鉄骨バルコニーを作る


とある有名なホームメーカー様からご注文をいただきました、床をグレーチング材(メッキ)にしたバルコニーです。

建物を建てるときにお客様からの特別なご依頼があったときに、特注工事として別途発生することがあります。このようなときに呼ばれるのが私たち鉄工所です。

グレーチングってなんだろう

よく道の端っこに、鉄がマス目に作られたものが繋がっているのを見たことがあると思います。降った雨を流している凹み(側溝といいます)に足を踏み落とさないようにフタをしているのがグレーチングと呼ばれているものです。

グレーチングには、鉄で作られたものや、FRP(ファイバー)素材で作られたもの、複合素材で作ったものなど、多種あります。

今回の鉄骨バルコニーで採用したのは写真にある鉄製グレーチングです。亜鉛メッキ処理されています。

小さなパーツも全てオリジナルで作る

ホームメーカーさんの鉄骨造なので、建物の鉄骨に対してオリジナルの鉄骨バルコニーをどう固定するかを設計士さんと打合せします。

この打合せを経て、建物の鉄骨用にオリジナルで作るブラケット金物やジョイント金物を設計し、鉄骨バルコニーとの接合仕様を決定するのです。このような小さなパーツこそとても大事。このパーツが縁の下の力持ちとして、オリジナルの鉄骨バルコニーを支える役割になります。

この写真で見ると、バルコニーの両脇にからチョコンと金属が飛び出ているのは見えると思います。これがオリジナルのブラケット金物です。バルコニー専用の鉄骨と組み合わせて使います。

バルコニーとしてグレーチングを使うなら細かなマス目

建物とバルコニーの鉄骨を組み合わせたら、お次は床面となるグレーチングです。よく側溝で使われるようなマス目(30mmピッチ)の大きいものだと使い勝手が悪いです。今回のグレーチングは目の細かい15mmピッチを使用します。

なぜ目の細かいグレーチングが理想的なのでしょうか?

道路の側溝とは異なり、このバルコニーは奥様がスリッパで出入りしたり、お子さんもバルコニーに出てくるでしょう。グレーチングのマス目が広いと、お子さんの指が挟まったり、モノが落ちたりするかもしれません。(また、下から見上げたらスカートの中まで見えてしまうかも)

目の細かいグレーチングはとても重い

施工側の私たちとしては、このグレーチングが通常の倍くらいの重量なので、持ち上げるのに毎回「うおおおお!」と叫んで工事していたのは、ここだけの愚痴であります。はい、1平米あたり80kgくらいです・・。

また、グレーチング材はメッキ処理されているものなので、床下地の鉄骨も溶融亜鉛メッキ処理をしています。グレーチングはただ上から乗っているだけではありません。専用の固定パーツを使って動かないようになっています。

バルコニーの手摺はフラットバーでシンプルに魅せる

バルコニー手摺はフラットバー鋼材を使用しています。フラットバーはモダンな手摺デザインには欠かせない鋼材です。

また、焼付塗装は被膜がとても薄いので、鉄板の微細な凹凸を拾ってしまいます。このため、熱延鋼材を使った製品に焼付塗装をする場合は、「磨き材」という表面研磨されたものを使うのです。

鉄で作るエクステリア工事でもいろいろなアイデアが必要です。餅は餅屋の知恵と経験があります。住まいは人生の半分以上を占める場所。素敵な建物にしたいですよね。