室内の吹き抜けに似合う「すけすけ手摺」はこう作る

ガラスを腰板にしたステンレス手摺の仕上げはヘアーライン

室内に広い吹き抜けのある建物。吹き抜けには「すけすけ手摺」がよく似合いますよね。なぜかって?吹き抜けの魅力を最大限に活かせるからです。今回はその理由をじっくり解説します。

すけすけ手摺の正体は?

吹き抜けにガラスとステンレスの手摺 

室内に吹き抜けのある空間にステンレスの手摺がついています。腰板にはガラスが使われており、とてもシンプルな構成ですが・・写真を見れば一目瞭然。なぜこのような「すけすけ手摺」にしたのかは、もうお分かりでしょう。

手摺の腰板にガラスを使った理由は、通常の格子がついた手摺よりもガラスの透過性の方が室内の開放イメージを演出しやすいからです。

まずは、この手摺を作るために元請(工務店様)さんと現地で打合せをして設計図を起こします。このときにガラスの穴位置なども記載してきます。この情報をガラス屋さんに送っていただき、別途ガラスが用意されます。

現地でこのガラスとステンレス手摺が組立られて完了です!

手摺フレーム以外は目立たせない

ガラスを腰板に使った室内手摺

なんといってもガラスは透明であることが特徴です。室内の吹き抜けを開放感を最大限に活かすために、手摺の腰板はガラスになっています。

最近では透明のポリカーボネイトも流行しています。ガラスと違って割れないから万が一の地震にも安心ですし、費用も安いです。

このステンレス手摺につけずに強度が成立しているのは、ガラスと一緒に組み立てることで「面」で強度を保っているから。つまりガラスがハマるまでフラフラな作りです。

また、ステンレスにはピカピカした光沢のある仕上げもあるのですが、それだとオフィスのようになってしまい、今回はヘアーライン仕上げが選ばれました。(豆知識:光沢のある研磨品は高いです・・)

テーマに合わせて自由に創作できるのがオーダー金物の良いところ。吹き抜けに差し込んでくる日光を、できるだけ室内で満喫したいという狙いで作られたこの吹き抜け手摺は、お住まいになる方にも明るい気持ちになってもらえるに違いない!