オフィスビルの屋上へ上がる鉄骨階段を増築で作る

某建築会社様からのご依頼でした。

「うちのオフィスビルで、屋上に上がる階段が欲しい」

既存の建物がすでにあっても、増築という形で鉄骨階段をあとから施工することができます。ただ地上から2階や3階に上がるのとは違い、今回は3階から屋上に昇る階段で、かつ、足場が使えない。

これが鉄骨階段を取り付ける予定の3階バルコニー部分。木製デッキもついています。しかも屋上は中心にオフセットしており、屋根に勾配があります。こんなときでもしっかり現場の寸法を実測調査すればオリジナル設計加工の鉄骨階段を設置できます。

当然3階まで鉄骨階段を持ち上げられるわけもなく、ラフタークレーンを使って一気に設置場所まで運びます。階段の重心から振り分けてロープをかけて(玉掛けといいます!)、いざ持ち上げ!!

鉄骨階段から垂れているロープの正体は?

どーん!!はい、上がっていますね。ちなみに鉄骨階段に「下に垂れるロープのようなもの」が付いていると思います。これは、吊り下がってきたロープを先に掴んで設置場所に手で引き寄せるために必要なのです。

3階からまっすぐに上がり、90度曲がり、屋根の角度に合わせた階段の勾配で屋上に到達する。簡単に言ってしまえばそうなのですが、事前調査~設計作図~加工~設置の精度が高くてナンボです。今回の鉄骨階段工事は大成功!

オフィスビルの鉄骨階段なので、機能性重視でステップは鉄板(チェッカプレート)を曲げています。この鉄板のステップは昇降時に「カンカン」と音がなります。しかし、低コストで腐食もすぐに見つかり、補強も容易なのでメンテナンス性にも優れているのです。鉄板には穴を空けておき、水が逃げるようにしておきます。

木製デッキであってもこれだけしっかりと固定できれば安心です。ブレス(筋交い)をつけることで強度もついています。

シルバーのパーツはなに?

屋上での取付写真にもりましたが、木製デッキに直接触れる部分はシルバー色になっているパーツになっていますね。これは溶融亜鉛メッキされた鋼材を使用しているからです。木に直接触れて水の浸食の恐れがあるところはこのようなケアをして工夫しています。

今回の鉄骨階段は、オフィスビルの3階から屋上に上がるための工事でした。床が木製デッキだったり屋根が勾配だったりして、何かと工夫が必要な鉄骨工事でしたが、無事に納まり、お客様にも喜んでいただきました。