この作品ができるまでの流れ
花器の場合、その製品の性格上、器の内側よりも外側が人の目に触れるため、外側を仕上げ面に、内側を裏面にしようとしました。(ステンレス板には表裏があるのです)
裏面には、「SUS 304 HL」などの刻字がされている場合があり、仕上げもされていないためです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しかし、打ち合せが進むうちに、この花器はアート作品を載せた状態で角が正面になるということがわかりました。

箱形態の前の、「底から見た展開図」で考えてみると、箱状態になったときに、ヘアラインの筋が縦横になってしまいます。これでは見栄えが悪いです。
このことから、敢えて内側を仕上げ面に、外側を裏面にして、手作業でこの面を研磨することにより・・
正面から見て、筋がキレイに横一列に見えるようになる上、両面仕上げの成果物になりました!
このようにして、一見シンプルな成果物であっても、利用シーンを踏まえて、いつまでも便利に使用できるようにしたいですね。フルオーダーの醍醐味はここにあります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「少しでも安くしたい!」と、よくご相談をお受けします。もちろんそれも大切なことですし、私どももできるだけそのための努力をいたします。しかし、コストだけに集中していると、成果物の本質を見失ってしまうかもしれません。
せっかくフルオーダーで作るのですから、費用対効果の高いものをご提供したい。お客様の満足度を最大限まで上げていきたいと鉄創庵は考えます。
これこそが私どもの「もの作り」のコンセプトであり、原点です。
|